カラオケで洋楽をサラッと歌えると、カッコいいですよね。
しかも、歌で身につけたネイティブ英語の発音&リズムとリスニング力は、普段の英語・英会話の上達にも貢献してくれるので一石二鳥。
今回は、歌を通して、ネイティブの英語を楽しく・簡単に身につけるコツをご紹介しますね。
※英語発音の基本的なコツは『大人のための超簡単!英語発音 3+2のコツ&練習法』にまとめてあります。併せて参考にしてください。
目次
歌がオススメな理由
英語の発音&リズムが歌で身につく一番の理由-それは「楽しいから」です。
「え?そんな理由??」
と思うかもしれませんが、ネイティブ英語の発音/リズム/リスニング力は、何度も繰り返し口に出し、耳で聴くことでしか上達しません。
なので、「楽しく続けられる」は大切な要素。
その「楽しく続けられる」という観点から、英語上級者なら、洋画やドラマを見るのも良いでしょう。それで聴解力はアップするかもしれません。
しかし、発音やリズムを身につけるには、英会話教室に通うなど、アウトプットの機会を追加で設ける必要があります。
そのように消去法にかけていくと;
楽しく聴けて、楽しくアウトプットできる『歌』は、最高に効率的な教材 |
であることがわかります。
歌で英語!がオススメな人
歌での発音/リズム/リスニング学習は、初級〜上級まで、どんな英語レベルの方にも合います。
しかし、その中でも特にオススメしたいのは
英語がまったくできない〜あまりできない人
これは、英語を聞き取る力とアウトプットする力(発音&リズム力)を最初に身につければ、英会話がそこそこできるようになると、その後の学習が挫折しにくくなるからです。
というのも、読み書きに比べて、会話は多くの人にとって「楽しい」ですよね?
英語初級者の挫折は、「ツラさ」や「つまらなさ」が原因起きてしまうことがほとんど。大人が忙しい時間の合間をぬって『お勉強』だなんて、その境遇だけで「ツラい/つまらない」ですものね。
なので、初級者は、せめて『歌』のような「楽しさ」重視の素材で英語を始め、英会話のレベルUPを目指すのが◎。
上達してくると、今度は
「英語・英会話そのものが楽しい!」
というステージが待っています。
そうなれば、英語学習への挫折が遠のき、さらに語彙や表現力等をつけてられることが期待できます。
歌で英語!のコツ
ノリ良く・楽しく!が基本。
あまり考え過ぎずに身体で英語を覚えるために、5つのコツを守りましょう。
1. 好きになれる歌を選ぶ
楽しくないと意味がないので、好きになれる歌を選びましょう。
好きな歌や歌手がない方は、YouTube等で色々と試聴してみて、
「この曲聞いたことあるー!」
「リズムが好きー!」
「声が好きー!」
「この子かわいー!」
など、何でも良いので、自分がハマれる歌や歌手を見つけてみましょう。
映画やドラマ、アニメの主題歌や挿入歌も◎。
テンションが上がる歌であれば何でも良いです。
2. 歌の難易度は無視(一部除外有り)
歌を選ぶ際に、
「この歌好きだけど、難し過ぎでしょ…」
など、難易度を考える必要はゼロ。
デスメタルなど、英語日本語に関わらず、どうにも聞き取りにくい歌唱法の歌だけは避けた方が良いかもしれません(何よりもモチベーションが大切なので、すごく好きであれば、試してみるのも良いでしょう)。
しかし、そういった特殊なジャンルを除けば、難しい歌でも、歌詞を見つつ、何となく口ずさんでいる内に聞こえるようになることがほとんでです。
なので、
「何度聞いても苦にならない!」
という曲であれば、とりあえずチャレンジしてみましょう。
3. 歌詞を見つつ、歌詞を無視する
歌詞はきちんと目で見て、覚えましょう。
ただし、歌うときには歌詞を無視。あくまでも「聞こえる通り」に歌います。
初級者の場合、最初はかなり頻繁に
「歌詞に書かれているのに聞こえない…」
という音や単語も出てきますが、
「聞こえないなら、歌わない」
を徹底。とにかく「聞こえる通りに歌う」が大切です。
というのも、英語には;
|
などの特徴があるから(詳しくは『大人のための超簡単!英語発音 3+2のコツ&練習法』参照)。
この「聞こえない音・単語」の存在こそが、日本語との大きな違い。
英語の発音&リズム力上達の過程で学ぶべきことなので、最初は聞こえなくて良いのです。
同じ歌を何度も聞いて、何度も口マネをしている内に、
「あ、この音(単語)、小さい声で言ってる!」
と、音が聞こえてくる瞬間があります。
そうなってきたら、上達している証拠。大いに喜びましょう。
ちなみに、歌詞に書かれているのに「本当に歌っていない単語・音」が存在することもあります。なので、最後まで聞こえなくても気にする必要はゼロです。
4. 意味の理解は自分のタイミングで
歌詞の内容が気になる!という人は調べても良いですが、気にならない人は調べなくても良いです。
あまり欲張らず、「歌=発音&リズムと聞き取り力UPの練習」と割り切りましょう。
また、歌を通じて英語そのものが楽しくなってきたら
「アレって、どういう意味なんだろう?」
と、言葉の意味にも自然に興味が生まれ、調べるようになりますから。
ただ、歌詞の内容がわかると、
「あぁ、だから、ココはこんな風に感情的に歌っているんだ…」
などと、曲への理解が深まり、よりその歌を楽しめる効果もあります。
なので、気になったタイミングで言葉の意味を調べるのは、もちろん良いことです。
5. 1曲ずつ練習→ゆっくりバリエーションを増やす
一気に何曲も練習するのではなく、一曲ずつ、じっくり“自分のモノ”にしていきましょう。
一曲では飽きてしまう!という方は、数曲を同時進行で楽しんでも構いませんが、発音&リズム力と聞き取り力をUPするには
何度も同じ曲を聴いて、何度も口に出す
ことが大切。
そうすることで、小さく発音されている音まで聞き取れるよう耳が研ぎ澄まされ、英語特有の抑揚や細かな発音の違いも身につきやすくなります。
なので、
「まずは、この1曲を極める!」
「極めたら、次はコレ!」
と、徐々に曲数を増やしていくことをオススメします。
歌で英語!の始め方
基本的には;
歌詞を覚えて、好きな曲を聞こえるままに歌い込む
だけですが、下記のようが段階を踏むと、より楽に取り組めます。
1-a. 英語力ゼロの人は「サビだけ」から
洋楽のサビの歌詞を覚えて、その部分だけ歌い込みましょう。
その部分だけで良いので、聴こえる通りに発音できるまで、聞き込み・歌い込むことが大切です。
1-b. 英語力ゼロの人は「バイリンガルの邦楽」からも◎
邦楽でも、英語の歌詞は頻繁に出てきますよね。
英語の発音がキレイなバイリンガルの歌手が歌っているのであれば、その英語部分を完璧にマネることとから始めるのも◎。
バイリンガルでなくとも、英語をキレイに発音できる歌手の方はいらっしゃいますので、身近にネイティブスピーカーやバイリンガルの方がいる場合には
「この人の英語どう?」
と確認して、良さそうであればその歌・その歌手を採用するのも良いでしょう。
2. 慣れたら、1曲まるっと!マスターする
1-aまたはbを何曲かやってみて
「短めの英語なら歌える!」
という自信ができてきた、英語で1曲全て歌う!にチャレンジしてみましょう。
とにかく、1つの歌を執拗なほど「聴き込む/歌い込む」が大切。
「もう完コピ!誰の前でも歌える!!」
くらいになるまで、楽しみましょう。
曲選びに迷う時には…
『カーペンターズ』『ビートルズ』
「好きな洋楽の歌がない!」
「曲を選ぶのが面倒!」
という時には、メロディを知っている有名な曲を選ぶと◎。
特にオススメなのが『カーペンターズ』と『ビートルズ』。
CM曲としてもお馴染みなので、誰でも知っている歌ばかり。サビのメロディくらいなら口ずさめる人も多いのではないでしょうか。気になる方は聴いてみてください。
カーペンターズの『Top of the world』など、聴くだけ・口ずさむだけで幸せな気分になれる名曲ですよ。
この歌の中で、「Top of the world」とは「有頂天/最高の気分」という意味。アコースティックギターを習いたくなるほど美しいメロディで、題名そのままの気分にさせてくれるラブソングです。
ディズニー
ディズニー映画の主題歌・挿入歌もオススメ。
『アナと雪の女王』をはじめ、聞いたこと・歌ったことのある歌も多いはずです。
音楽の質が高く、大人でもハマれる歌が多く採用されていますので、迷う場合にはチェックしてみましょう。
Badanamu(バダナム)
子供向け英語教育プログラム「Badanamu」の無料動画。
“子供向け”とは言え、侮るなかれ。
かなりノリの良いポップス揃いで、大人が聴いていても楽しい音楽揃い。小さなお子さんのいるご家庭なら、一緒に歌って・踊れます。
非英語ネイティブの子供を想定して作られているコンテンツなので、使われている英語もやさしく、馴染みやすいですよ(リズムが早く、最初は英語だと歌いにくい歌もありますが)。
まとめ
歌を歌うのは気持ち良いですよね。
しかも、気持ちよく歌いながら、英語の発音やリスニングが上達するなら最高です。
そのためのコツは、基本的に
「完コピできるくらいまで好きな歌にのめり込み、繰り返し聴いて、聴こえるままに歌う」
ということだけです。
ネイティブの発音は聴き取りにくいでしょうが、繰り返していれば、いつかは慣れます。
大人だって成長できる!
ぜひ、歌ってストレス発散をしつつ、楽しく英語力を身につけましょう。