「Little Rabbit Runaway」の遊び方

 

Little Rabbit Runaway 

★あらすじ★ イタズラを怒られたLittle Rabbitが、家出をした。『1人で暮らして、自分の好きなことだけするんだ!』と藪の中に家を建てはじめると、1匹のネズミが『お手伝いさせて』と言やってきた。2人はいっしょに家を作り、暮らし始めた。ネズミはママ気取りでLittle Rabbitの世話を焼き、アレコレと口うるさい。イラついたLittle Rabbitは家を飛び出す。泥んこになって遊び、雨に降られて家に帰ったLittle Rabbitは元気がない。そんなLittle Rabbitを励まそうと、ネズミが読み始めるた本はイジワル猫が子ウサギを追いかけるお話。すっかり怯えた2人がベッドの中で震えていると、ドアが開き、そこには2人のママが! 大喜びで家に帰ったLittle Rabbitは、ママに甘え、家族に1日の冒険の話をし、二度と家出はしないと決心する。

話のテーマは「親子の絆&子供の成長」。冒険をしても帰る場所(=家族のいる家)がある幸せ感が伝わる絵本です

主な特徴

  • 最適年齢:2〜6才頃
  • ストーリー性のある絵本ですので、動物など乳幼児が好きなモノのイラストが多く出てくるので、簡単な単語が理解できる2歳頃から楽しめます
  • カラフルなイラストで、物がたくさん描かれているので、英語で物の名前や色、形などを教えてあげることができ、語彙力UPに役立ちます
  • 英語に自信がない方は、スマホ等を片手に1つ1つの物の名前等の英語を調べたりしながら、親子いっしょに少しずつ英語を学ぶのも楽しいでしょう

 

関連動画

残念ながら『Little Rabbit Runaway 』の読み聞かせ動画は見つかりませんでした(当方で作りたいと思いますが、著作権保護の観点から版元への連絡や許可を取らねばならず、少し時間がかかりそうです)。

Little Rabbitシリーズの別作品『Little Rabbit Lost』の動画がありましたので、作家(HarryHorse/ハリー・ホース)の世界観を見る参考として掲載します。

↑『Little Rabbit Lost』のベーシックな読み聴かせ動画。『Little Rabbit Runaway』と共有の優しい雰囲気を感じ取れると思います。

 

オススメの遊び方

年齢はあくまでも目安です。お子さんの反応に合わせて自由に遊んでみましょう!

0歳児

本に書かれている通りの英語で読んでも構いませんし、内容に関係なく、各ページのイラストを見せて、話しかけても良いでしょう。

前者の場合には、イラストを見ながら聴くことで、Little Rabbitの心の動きが伝わるように感情を込めて読みましょう。

後者の場合には、「little rabbit, hop hop!(チビうさぎ、ぴょんぴょん!)」「yellow flowers, a blue car, a book, …what’s this? It’s a wheel!(黄色いお花、青い車、本…これ何?タイヤ!)」など、子供が親しみやすい物や色、形などをピックアップして、子供の指で差しながら読んでみると良いでしょう。

1〜2歳児(言葉わかりはじめ)

本に書かれている通りの英語で読んであげてください。

セリフ部分など簡単な箇所は子供が覚えるかもしれません。その場合には、1語2語であっても子供に読ませてあげましょう。子供は一層楽しめ、お話の最後まで集中して楽しむことができます。

また、多くのページのイラストに細かいモノが丁寧に書き込まれているので、「What’s this?(これは何?)」「What’s this color?(これは何色?)」と物の名前や色などを尋ねながら読むと、語彙力アップに繋がります。

3歳児(会話が成立)

本に書かれている通りの英語で読んであげてください。また、子供自身が読める箇所は、できるだけ本人に読ませてみたり、内容を説明させてみたりしましょう。子供が説明する際には、内容が雑だったり・間違っていても止めず、頷きながら最後まで聞いてあげましょう。

物の名前や色などを尋ねることにプラスして、「How many frogs? Let’s count them! (カエルは何匹?数えてみよう!)」と数の練習をしたり、「This car is broken, isn’t it? It’s a broken car. (この車は壊れているね。A broken carだよ。)」などと状態について説明しながら読むのも語彙力アップにオススメです。

また、「アヒルを蹴散らしちゃったね…どう思う?」など、悪いマナーの箇所等では、積極的に子供の意見を聞き、日本語でも構わないので会話を膨らませてみましょう。

4歳児以降(自分でストーリーが作れる)

3歳児と同じ読み方で良いでしょうが、ぜひ、子供側に読んでもらう機会を増やし、(日本語でも構わないので)内容について積極的に話し合いましょう。

例えば、チビうさぎは、ランプを壊したり、口に入れたケーキをペッペッと吐き出したり、アヒルの子を蹴散らしたり、いろいろとイタズラをしますので、「どう思う?」と子供に尋ねながら会話をすることで、正しいマナーを教えることもできます。

各キャラクターのセリフ部分だけ子供に読ませたり、その逆にしたり等、役割分担をして読むのも楽しいでしょう。感情を込めて読ませると、言葉が記憶に残りやすくなります。

 

この絵本への想い

ストーリーへの理解が深まる3歳頃からが最も楽しめますが、それ以前でも美しいイラスト(特に、主人公のLittle Rabbitの表情と感情、その他の動物)を楽しむことができます。

我が家の娘も2歳前後では話を理解はしていなかったと思いますが、「bunny, very angry」「crying」など、Little Rabbitの気持ちを追いつつ、さらに「car」「flower」 などと言っては知っている物を指差し、絵本を楽しんでいました。

Little Rabbitが家出をするシーンでは、brush(ブラシ)やcarrot(人参)をcloth(布)に包んだり、家の材料を集めに行った先には、old TV(古いTV)、broken car(壊れた車)、wheel(タイヤ)、kettle(やかん)、 flowers(花/複数)などなど、たくさんのイラスト。他にも、Little Rabbitが泥んこで遊ぶページには、frogs(かえる/複数)、ducks(アヒル/複数)、hedgehog(ハリネズミ)が出てきます。

イラストの美しさのためか、絵に書かれた色々なものに興味を示しては、

「これ何?」と聞いてきたり
「carrotだよ!」と教えてくれたり

飽きずにずっと、いっしょにページを眺めていた日々を思い出します。

3歳頃になると、

「イタズラはダメだよね?」
「Little Rabbit、行っちゃダメ!」
「(ケーキを吐き出している絵を見て)きったない!マナー!」
「きゃー、こわいこわい!」

などと言いながら、ストーリーを楽しめむようになりました。

Little Rabbitは、家出をして自由な1日を過ごした後で、改めて家族の元に帰りたいと感じ、もう家出はしない!と決心します。家を離れることで、初めて家族の愛情に包まれて暮らすことの幸せを実感したシーンです。

子供はみんな、Little Rabbit。
毎日小さな冒険やチャレンジをしては、成功して自信をつけ・失敗して親に泣き甘えて、また次の小さな冒険やチャレンジをする…という繰り返しで成長していきます。

『Little Rabbit Runaway』は、

「何をしても・何が起きても、親はいつも味方だよ」

というメッセージを子供に届けてくれる、見目も中身も美しい一冊です。

 

さあ、「絵本遊び」を楽しみましょう!

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