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こどもちゃれんじ English(イングリッシュ)
ベネッセの幼児向け通信教育「こどもちゃれんじ」の英語学習版。
イード・アワード「子ども英語教材」で5年連続(2014~2018年)最優秀賞を受賞。DVDや玩具、絵本などで遊びながら英語・英会話ができる人気の高い幼児向け通信教育です。対象年齢:1〜6才
【受講費】 | こどもちゃれんじ会員 | 非会員 |
1〜4才(ぷち、ぽけっと、ほっぷ) | 2,880円/回(税込) | 3,571円/回(税込) |
4〜6才(すてっぷ、じゃんぷ) | 3,412円/回(税込) | 4,104円/回(税込) |
※教材は2ヶ月に1回届くので、月料金は上記の半額(会員で「ぷちEnglish」なら月1,440円(税込))。
※年齢に関係なく、小学生からは「Challenge English」の受講対象。
※2018.08.4現在の情報。閲覧時期によっては変更されている可能性があります。
期待できる効果
- 英語・英会話を好きになる(英語アレルギーを予防できる)。
- 幼児期の内に『英語耳』を育てられる。
※『英語耳』とは、英語の発音を正しく聞き取る力のことで、幼児期に鍛錬しておくことが重要。詳しくは『知っておくべき早期英語教育「良い点・悪い点」』をご参照ください。 - 正しい発音でアルファベットや簡単な単語・短文を言ったり、聴いて理解できる。
主な長所
『英語遊び.com』が感じた長所
- 「こどもちゃれんじ」同様に教育玩具(エデュトイ)を活かしつつ、歌やダンス、遊びの充実度をUPさせた「楽しさ重視」のプログラム設計。子供は楽しく遊んでいるだけの気分のまま、自然と英語・英会話に親しめる。
- しまじろうといっしょに英語を学ぶスタイル。キャラクターの魅力も子供を惹きつけてくれる。
- 親の英語力なしでも、英語が学習できる。
- ネイティブの標準アメリカ英語が採用されており、しかも速度が不自然にならない程度にゆっくりで、語彙も厳選されているので、子供はもちろん、英語が苦手な親にとっても聴き取りやすい。
- 年齢に合わせた教材。英語力だけでなく、脳や身体の発達度を考慮し、効率的な学習が行えるプログラム組みがされている。
- 受講料が割安。こどもちゃれんじの会員には、割引制度も適用される。
- 教材と併せて玩具が2ヶ月に1回届くので、別の玩具を買う頻度を減らすこともできる。
- 通信教育では老舗の大手企業「ベネッセ」の信頼性。
- 最短2回分で退会可能。辞めやすく、一括払いの場合の残金も返金してもらえる。
口コミで評判の長所
身近な意見やTwitterやブログ等の口コミを参考にまとめています。
- 子供が楽しんでいる。
- 玩具に夢中になっている。
- しまじろうが好きなので、DVDを喜んで見ている。
- 歌などが覚えやすいので、歌ったり踊ったりして楽しんでいる。
- Eテレ「えいごであそぼ」のお姉さん(Kiko)が出てくるので、子供が喜ぶ。
- 玩具もついてくるので、コストパフォーマンスは良い。
- 『しまじろうの英語コンサート(イベント)』連れて行くと、子供が大喜び。Kikoが出てくるコンサートもあって満足感が高い。ネイティブと話すとシールがもらえたりなど、子供が英語を使う機会になるよう工夫されている。
- 簡単な英単語や会話などを覚えることができた。
- オンライン英会話や英会話教室を始める時に、発音や語彙力を褒められた。
- ベネッセの対応が良い(申込後の教材到着が早い、受講スケジュールの相談にもきちんと対応してくれた、玩具の不具合にも迅速に対応してくれた、など)。
良い口コミの多くに共通しているのは「楽しく英語に親しめて良かった」ということ。「初めての英語学習」として、楽しく英語を始められたことへの満足感は高いようです。
気になる点&対処法
『英語遊び.com』が感じた短所
- DVDの内容が直接法ではなく(英語と日本語を混ぜて話す教授法のため)、「英語漬け」にはできない。
→この点が気になる方は、他の学習プログラムをオススメします。ただし、日本語が混ざっていることは、英語力がゼロの子供でも内容理解がスムーズで、英語学習初期の「とっかかり」としてはプラスとも言えます。「ディズニーの英語システム(DWE) - 「英語を楽しみ・親しむ」〜「正しい発音でアルファベットや簡単な単語・短文を言ったり・聴いて理解できる」が到達しやすいレベル。この教材だけで「バイリンガルのように英語をペラペラ話す」というレベルまでは期待しにくい。
→流暢な英会話ができる〜バイリンガルに近いレベルを期待する場合には、他の学習プログラムを選ぶ(orプラスする)、英語遊びをプラスする、などの変更やアレンジが必要です。ただし、子供への難易度だけでなく、親の負担が増える(子供の英語学習に付き合ったり、フォローをしたり、教室やイベントへの送り迎え・参加が必要なことがある)こともあるので、「続けられそうな学習プログラム」選びに気をつけましょう。
口コミで見かける短所
身近な意見やTwitterやブログ等の口コミを参考にまとめています。
- 2ヶ月に1回の教材ペースでは物足りない。
- 1つのDVDで2ヶ月は遊べない。DVDの時間が短い。
- 英語学習のレベルが物足りない(語彙や発音、会話力などをもっと身に付けさせたい)。
- ただ遊んでいるだけのように見える。
- 玩具が増えて困る。
- 『こどもちゃれんじEnglish』だけの受講だと(『こどもちゃれんじ』を受講していないと)割高。
- 玩具の作りがいまいち(音質が悪い、すぐ壊れる、など)。 *注1
- しまじろうの英語の発音が日本語っぽい。*注2
短所の口コミで目立つのは「物足りなさ」。親にも子にも負担の少ない作りになっているので、仕方がないとも言えます。
また、“遊び”を軽視してはいけません。ただ遊んでいるだけでも「英語で遊んでいる」ということに価値があるのです。
「遊び=興味があること」ですから、幼児は遊ぶときに最も集中力があります。なので、効果が目に見えるのに時間は掛かっても、「英語で遊んでいる」のであれば、英語・英会話の力は少しずつ養われていると考えましょう。
ただし、「バイリンガルに育てたい!」など、より高いレベルを目指したい場合、『こどもちゃれんじ English』は確かに不向き。他の学習プログラム(『ディズニーの英語システム(DWE)』など)に切り替えるなど、思い切った対処法が必要になります。
※口コミの中には「?」と感じるものや、事実に反するものも見受けられます。
例えば、上記の「注1」「注2」の2点について、知っている限りでは、玩具の質が一定期間の遊びに耐えられないほど低いということはなく(不良品の場合には交換対応してくれる)、しまじろうの発音にも全く問題は感じません。しまじろうの英語は少しゆっくりめで、日本人でも聞き取りやすい話し方なので誤解されたのでは?と推測しますが、英語としての違和感はありません。
こんな親子にオススメ
- できるだけ割安に、手間を省いて、最低限の英語・英会話を学習させたい。
- 子供の「英語アレルギー」を防止するために、「楽しい学習」を重視したい。
- 小学校で英語教科が始まる前に、英語に慣れさせておきたい。
- 親子共に英語に慣れておらず、とにかく簡単なプログラムを選びたい。
- 他の学習プログラムが難しすぎたので、別のプログラムを探している。
- 「こどもちゃれんじ」受講中で、しまじろうが大好き。
- どうせ遊ぶなら、ただ遊ぶだけより多少の英語を覚えて欲しい。
その他
- 教材が届くのは2ヶ月に1回。頻度が少ないと感じる場合には、英語遊びや他の学習プログラムを組み合わせると良い。
- 英語の聴き取り・発音に難がないレベルで耳や口を十分に慣らすには、「流しっぱ動画」を含む英語遊びの組み合わせるのがオススメ(聴き取り・発音強化用の教材を組み合わせるのも◎)。
- 無料サンプルの申込みをすると、その後も時折、資料や無料サンプル(DVDや玩具)を送ってくれます。玩具は大抵は実際のエデュトイの紙製簡易版ですので、強度はありませんが、それでもしばらくは遊べます。サンプルや資料が送られるのがイヤな人は中止することもできます。
- 「こどもちゃれんじEnglish」のイベントに参加すると、同じくベネッセが運営している「World Wide Kids(ワールドワイドキッズ )」のキャラクターが登場したり、教材に触れられる機会もあるかもしれません(今はあるようですが、今後もずっとあるか?はわかりません)。
「こどもちゃれんじEnglish」よりも高額な(5年前後使える充実&豪華セットで、20万円前後を一括〜3回払いで支払うのが基本)ワールドワイドキッズですが、内容はよくできている教材セットですので、触れられる機会は貴重です。
まとめ
質の良いプログラムの中では、こどもちゃれんじEnglishの手軽さ(金額、辞めやすさ、親の手間のなさ、など)は、突出しています。なので、幼児に関して
「どのように英語学習を始めたらわかならい…」
という相談を受けた時には
「とりあえず、こどもちゃれんじEnglish+流しっぱ動画で始めてみては?」
とお答えしています。それだけでも、英語の耳と口を育むことは期待でき、幼児期の学習としては十分なことが多いですし、何より親自身が「子供の英語学習」という新しい試みに慣れる第一歩となりますので。
その後で、英語が『楽しい生活の一部』になってきたら、
「歌が好きだから、歌遊びをプラスしよう!」
「難易度を上げられそうだから、別のプログラムに替えよう!」
「親もいっしょに勉強したくなったから、いっしょにオンライン英会話を始めよう!」
など、柔軟に変更していくのが◎。もちろん、変更なしでゆっくりと英語に親しむのも良いでしょう。
英語でも日本語でも、本来、子供にとって新しい言葉を覚えることは楽しいこと。
自分は成長している!という実感を持てる体験です。
つまり、幼児の英語学習を難しくしているのは、実は大人。
子供の将来を考えればこそ、『勉強』『教育』という言葉で重苦しく捉えてしまうのも仕方のないことですが、子供自身にとっては、英語に触れることも、本来はただの『楽しい遊び』です。
その「楽しさ」を“学びのエンジン”として最大限に利用する「こどもちゃれんじEnglish」は、初めての幼児学習のお手本とも言える通信教育の1つと言えます。