英語で日記を書くことは、手軽にアウトプットの機会を増やし、独学で英語が上達できる効果的な方法として有名。
でも、どうやって始めたら良いの?
続けられる気がしないんだけど…大丈夫?
というのが、みんなの疑問。
誰にでも可能で・楽しく続けられる英語日記の方法はあるのでしょうか?
目次
最大の効果=書く&話すチカラが身につく
英語で日記をつけるメリットはたくさんありますが、一番注目すべきは、
書く&話すチカラが身につく
という実践的な効果が高いことです。
自分の状況や気持ちを、自分の言葉で書きますから、後々も同じ表現を使う機会はあるでしょうし、何より、自分の頭からアウトプットした言葉は覚えます。
この効果が、
日記は英語が上達する
と言われる大きな要因。
特に、日本の学校英語では「聞く/読む」に重点が置かれているため、
リスニングやリーディングに比べ、ラインティングとスピーキングがいまいち…
という方が多く、その足りない部分を補う手軽で、効果的な方法と言えます。
日記が続かない理由=モチベーションの低さ&無計画さ
日本語での日記が続かない人、多いですよね。
かく言う私も、過去に2回ほど挫折…最初の3ページしか書いていない日記を、引越しの際に捨てつつ「飽きっぽい性格のくせに、何で始めたんだろ?」と、自分に呆れたものです。
多くの人にとって、日記が続かない理由は;
ネタがない
つまらなくなった
面倒臭くなった
忘れた
など。
これは、「モチベーションの低さ」「無計画さ」が共通の背景にあります。
方法は後述しますが、この2点を解決すれば、日記はグッと楽しく続けられます。
ツイッターのノリでOK!
英語日記で何より大切なのは「継続」。
1日1行でも十分。毎日続ける習慣がつけば、少しずつ英語が体に染み込んでいきます。
文のイメージとしては「ツイッター」;
「あー、今日はテストだわー。考えるだけでお腹いたい。」
「今日コンビニで買った○○が美味し過ぎた。リピる。ヤバい。太る。」
なんて感じで、みんな気軽に書いてますよね?
それを英語で書くイメージです。
日によっては「少し長く書いてみよう!」と思う日も出てくるでしょうし、旅行中や旅行の後、記念日など、何か特別なことがあった日にも、書きたいこともたくさん出てくるでしょう。
そんな時には、もちろん!長文に挑戦するのも◎。
とにかく、できるだけ毎日続けること。
(ただし、何らかの事情で1、2日抜けてしまっても気にしないことも大切。気にせずに、翌日からまたガンガン書きましょうね。)
1日1行でも、365日続ければ365行。かなりの語彙をアウトプットすることになります。
できれば、添削してもらう
添削をしてもらうと、より幅広い語彙や表現が身につきます。
また「他人にチェックされる文を書く」という意識がモチベーションUPに繋がる人もいます。
添削の相手は、英語が得意な知り合いなどがいない場合には、オンライン英会話を活用するのが◎。
オンライン英会話では「フリートーク」が選べるのが一般的ですので、このフリートークの題材として、自分の書いた文章を提示し、添削と関連表現のアドバイスをもらいましょう。
大人向けの、低価格で信頼できるオンライン英会話教室としては、DMM英会話、レアジョブ英会話
、ネイティブキャンプ
がオススメ。
いずれも無料体験がありますから、その際に、無料体験で日記の添削をしてもらうと雰囲気がよくわかりますよ。
(…特に、ネイティブキャンプは7日間も無料体験可能!せっかくなので、添削してもらう英文をたくさん用意して臨みましょう。)
幼児〜子供向けのオンライン英会話に関しては、『【幼児&子供向け】無料で試せる!口コミ人気のオンライン英会話』の記事が参考になると思います。
添削をしてもらわない場合でも、念のため、Google などのネット翻訳等で「日本語を入力→英訳を表示」の確認をするのがオススメ。
簡単な文であれば、Google翻訳でもある程度は頼りになりますし、少なくとも使用した語彙以外の表現がないか?の確認にはなります。
例文の表現に頼らない
日記を書く時に、例文を見て、そこからアレンジを…と考える人が多いのですが、例文の表現を暗記するより、“自分の言葉”を書くことが大切。
例えば、辞書や翻訳サイトに出ていた例文が、自分の言いたいことにピッタリだった場合に、参考にするのは◎。
自分が軸にあるので、その表現は自分の言葉として身につきます。
しかし、“例文ありき”で、自分の言いたいことより優先するようならNG。
そのような英語は“自分のモノ”になりにくいですし、実際の会話でも使うことが少ない可能性があります。
それでも、例文ベースで日記を書きたい方には『英語日記表現辞典』がオススメ。
約1万表現が、21個のチャプター(天気/家族/学校/会社/友達など)に分けてわかりやすく表現されていますので、日記を書く時に活躍するのはもちろん、通勤通学中など、日常的にパラパラと眺めるのにもオススメ。
下の画像にあるように、かなり細かい表現分けがされていますので、「自分の言いたいこと」にピッタリと合う表現が見つけやすいですよ。
日本語を「意訳」する
英語初心者の場合は、日記に書く文を日本語で考えてから、英語を書いた方が良いでしょう。
その際、自分の考えた日本語の文を忠実に訳そうとすると、意外と大変なこともあります。
なので「だいたいこんなことが言いたい」程度の英語に噛み砕いて、抜ける要素があっても気にしないのが◎。
英語日記に慣れて、語彙や表現のチカラが付いてくれば、言いたいことを抜けなく言えるようになってきます。
あまり真面目に訳しすぎて、疲れないようにしましょう。
続けられる!英語日記、5つの方法
1. Q&A日記を活用する【一番簡単】
何も考えず、簡単に続けられるのが「市販のQ&A日記の活用」。ハードルの低さではダントツです。
書くべきお題が決まっているので、毎日「何を書こうかな?」と迷うことがありませんし、ネタが切れることもありません。
できれば「毎日朝食後に書く」「通勤中に書く」など、日課として取り組みましょう。
具体的に、どんなQ&A日記があるか、オススメのモノをご紹介しますね。
「今日、一番笑ったことは?」
「今一番行きたい場所は?」
「カレーは辛口?甘口?中辛?」
「最近ドン引きしたことは?」
「透明人間になったら何をする?」
などなど、毎日1問ずつの質問が1年分収められた日記帳。その日や翌日の話題にしたくなるような面白い質問から、真面目に答えたくなるような質問までバラエティ豊かで飽きません。
各ページの構成は『質問』『日記記入欄』『サンプル日記』『語彙リスト』『メモ欄』。サンプル日記と語彙リストがあるので、辞書を引かずにかけることも。メモ欄は空欄のままでもOKですが、後で調べたい語彙などあった時には便利。
答えにくい質問の日には、答えられない理由を書くのが◎。
例えば、「カレーは辛口?甘口?中辛?」と聞かれても、そもそもカレー嫌いであれば、
I don’t like curry itself. It’s impossible for me to get used to spicy foods as I cannot be tolerate pain on my throat and heat on my ass later… (カレー自体が好きではない。喉が痛くなったり、後でお尻が痛くなるのに耐えられないから、スパイシーな食べ物に慣れるのはムリなのよね…。) |
と答えるなど、日常会話で誰かと話している気分で書くのが楽しいです。
ちなみに、上手く表現が思い浮かばない時や「英語力が足りない」と感じる時には、サンプル例文を「ほぼ丸写し」から始めるのも◎。その中の2、3語を置き換えて、自分らしさを出してみましょう。
上に挙げた『Q&A Diary』が好評のため、第2弾として発売されたのが、この『Chat Diary』。
ページ構成などは『Q&A Diary』とほぼ同じ。『質問』の内容はもちろん違いますが、こちらも
日常のことを中心とした答えやすい質問ばかり
です。
『Chat Diary』の質問は一般の方1,500人へのアンケートに基づく内容になっていて、
「あなたは今、幸せですか?」
「今年、楽しみにしていることは何ですか?それはいつあるの?」
より答え甲斐のあるものになっています。全ページ書き終わってから、見返すのが楽しみな一冊。
「サンプル日記」は、その際の表現が身につけられるよう、カジュアルな表現も取り入れています。InstagramやTwitterなど、各種SNSでの投稿にも応用できます。
(出典元:公式サイト)
とある通り、よりカジュアルな表現を身に付けたい方にオススメです。
※『Q&A Diary』と『Chat Diary』のどちらにするか?で迷う場合には、
- より簡単に始めたい→『Q&A Diary』
- より書き応えを感じたい→『Chat Diary』
をオススメします。とは言え、微差ですので、表紙が好きな方で選んでも大丈夫です。
小学生向けのQ&A日記ですが、英語初心者の大人にもピッタリな1冊。30日で終わる内容になっているので、
「突然、日記を始めるのは自信がない…」
「英語にしばらく触れていないので、ちょっと自信が…」
という方は、ウォーミングアップとして1ヶ月間やってみるのがオススメ。
下の画像の通り、内容はかなり初歩的ですが、語彙数を増やしたり、忘れていた表現・文法を思い出すのには最適。
サンプルの回答やキーフレーズの音声ダウンロートとスクリプト(音声の文字起こし版)が付属しているのも◎。必要な表現を、効果的に記憶することができます。
2. スケジュール帳に一行日記【無料】
スケジュール帳やメモアプリなどに1日1〜2行の短い日記を書くのもオススメ。
続けるコツは、
|
という2点です。
1. 基本テーマを決める
これはツイッター等のSNSやブログなどにも共通することですが、何を書くか?が無計画なまま日記を始めると、書くことが思い浮かばなかったりして、なかなか続きません。
なので、ざっくりとした日記のテーマは決めておくのがオススメです。
2. 書くタイミングを決める
「通勤の電車の中」「お風呂上がり」など、毎日のスケジュールに『英語日記』を入れてしまいましょう。
そうすることで、うっかり忘れて、英語日記が止まってしまった…というリスクが減ります。
もちろん、決めたタイミングで書けなかった日は、別のタイミングに書けばOKです。
3. SNSで発信する【無料&モチベUP(1)】
ツイッターやインスタグラムなど、SNSで
「英語日記を始めます!」
と宣言してしまうのも、モチベーションUPの技の1つ。
英語が得意な友人などが見ていれば、添削をしてくれることもあるかもしれません。
ネットでの口コミでは、
「日本好きの外国人がリプをくれて、ちょっとした会話ができた…」
なんて人もいらっしゃいますよ。
4. LINEなどで交換日記にする【無料&モチベUP(2)】
SNSで発信するのに抵抗がある場合、LINEなどのチャットアプリを利用し、特別に仲の良い誰かを巻き込むのも◎。
英語が得意な相手であれば、添削やアドバイスもくれるかもしれません。
むしろ、英語が苦手な人同士の場合も、「こうじゃない?」とお互いにツッコミながら楽しい交換日記ができますよ。
5. ブログに書く【無料&モチベUP(3)】
1、2行では物足りない!という方は、ブログに英語日記を書くというのもオススメ。
テーマを決めて書いても、雑記で書いても、続きそうであればどちらでも構わないでしょう。
「にほんブログ村」の英語日記にランキングされているブログを見ると、参考になりますよ。
書いた後に、声に出して読んでみよう!
日記を書き終わったら、ぜひ声に出して読んでみましょう。
口を動かして発声し、耳で聞くことで、話し言葉としてより強く記憶に残すことが主目的ですので、発音は完璧でなくても全く構いません。
『大人のための超簡単!英語発音 3+2のコツ&練習法』記載の発音のコツなどを頭に隅で意識しつつ読めば十分です。
とにかく始めてみよう!
英語などの言語学習は、「どれだけその言葉に触れるか?」という絶対量の多さが、結局のところは大切。
楽して今すぐ上達!というのは、ほぼ不可能ですが、時間をかければ身につくものです。なので、
「迷っている時間」というのが、本当にもったいない!
迷うくらいなら、英語日記でも他の方法でも構いませんので、とりあえず始めること。
始めてから「やっぱり、オンライン英会話もしようかな?」などと、調整していけば良いと考えましょう。
まとめ
英語日記は、日本人の英語学習で不足しがちな“アウトプット”の機会を補ってくれる効果的な学習法。
自分の英語レベルや性格に合わせて、
- 短い日記/長い日記
- 自分だけが見る日記/ネットなどで発信する日記
など、様々なやり方を選ぶことができます。
自分に合った方法で、ぜひ今日から、気長に始めてみましょう。